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Who I am
私とプロジェクトに必要な考え方は
その本に全て書かれていた2004年、当時勤めていた証券会社で部門横断タスクフォース型プロジェクトのリーディングを任されました。メンバーは大ベテランや先輩ばかり。彼らにとっては日常業務よりも優先順位が低くなりがちで、「忙しくてやる時間がない」「だけど入社2年の若手に進捗を詰められる」と誰もが暗くなっていました。私はプロジェクトがもっと明るくなり、いい行動が生まれていくようにしたいという想いで本屋にヒントを求め、何気なくコーチングの書籍を手に取りました。その奥付に印字された翻訳者名はなんと私の中学時代に英語担任だった先生の名前でした。本を読み、プロジェクトに必要なのはこの考え方だと確信を得た私は、先生を伝手にコーチ・エィにコンタクト。当時、まだ創業4年目でした。日本初のコーチング会社が描いていた、「自己啓発」ではなく「ビジネス」におけるコーチング活用の可能性に強く惹かれ、「とにかく面白いことが始まる」という予感と期待を抑えられなくなっていきました。あの日、この会社と事業領域に飛び込みたいと願い、実現させた自分の選択は正しかったと思います。
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What I do
チーム全員のスタンスがプロジェクトの成否を左右する
プランナーの業務は大きく2つ。「組織におけるコーチングの成果測定(指標設計、分析、クライアント企業の経営層や事務局への報告)」と、コーチングの有用性の証明やコーチ・エィのブランディングを目的とした「研究」です。データ集計や定型レポーティングなどの実査は「リサーチャー」と呼ばれるメンバーが担当しており、彼らの支えなしには仕事は出来ません。
当社のコーチングによる組織開発プロジェクトは、営業担当(責任者、営業補佐)とコーチ(エグゼクティブコーチ陣、組織開発コーチ陣)、そしてプランナーが三位一体となり、プロジェクトチームとして取り組みます。チームに役職や社歴、年齢などの上下関係は持ち込まれません。大事なのは成功を目指して全員が妥協しないこと。「もっとやって欲しい」とリクエストしたり、「それは本気で考えたことのように聞こえない」などとフィードバックしたり、コンフリクトを恐れず互いの関係性にチャレンジし続けることが求められます。それはクライアントに対しても同じです。先方事務局の方々とぶつかることもしょっちゅうですが、その過程が信頼関係を生み、成功に向けた互いの主体性を刺激し、より良いアイデアを生み出すのだと思います。 -
How fun it is!
コーチングの価値を”確かなもの”にする
その手段がサイエンスビジネスにおけるコーチングを考えた時、成果をどう測るのかというテーマは非常に重要なものになります。私が入社した理由は、コーチングが実は科学的、サイエンティフィックなものであり、成果の証明は可能だと知ったからでした。そのような認識が日本でもっと広がり、今以上にビジネスで活用されるよう「科学的一面」を検証し続け、証明範囲を拡大させていくのが私(プランナー)の役割だと思っています。感覚ではなくサイエンスでコーチングの効果性を示していこう、ということです。コーチ・エィでは検証や分析といった「研究」と「ビジネスでの活用」が密接に絡み合っています。ひたすらデータを突き合わせて「論」を作るだけではなく、ビジネスの現場で優秀なリーダーたちとリアルに仮説検証し、成果を追求出来ることが楽しいです。
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My challenge!
「貴社で起こっていること」を越えて
「世の中」に意味のあるメッセージを人材開発・組織開発領域のデータ収集や分析、研究が難しいのは、企業や業種をまたいで活用できるデータを取ろうとすると抽象度が高くなり、具体性を増そうとすると個別化せざるを得なくて汎用的なデータが集まらない、という矛盾が常に起こるからだと思います。人と組織に関わるデータというのはそもそもA=Bのような性質のものではありません。多くの要素が複雑に影響し合う領域の研究はいばらの道でもあり、探究心をそそられます。
日々のプランナー業務のうち、私は研究の割合を増やしていこうとしています。今の研究テーマは「組織における人のつながりと組織で起きていることの相関」です。誰もが感覚的に「こういう相関がありそうだ」という想像は出来ると思います。それをもっとデータで明示したい。コーチ・エィは事業の特性上、社長を始めとした組織リーダーに関するデータを膨大に持っています。リーダーたちが組織の中でつながりをどうデザインしていくのが好ましいのかという発見と提案をまとめたいと思っています。人は、つながりが持つ価値を感覚で理解しつつも意図的にデザインしていない。自分のつながりは有機的といえるのか?そういう現状もわかっていない。そこに一石を投じ、プランナーとして「世の中の組織開発」を前進させてみたいです。